これからは売電するより
自家消費する時代へ!

いまさら聞けない…?
そもそもFITとは

FIT(Feed In Tariff)とは、再生可能エネルギーの普及を目的とした 「固定価格買取制度」のこと。 太陽光などの再生可能エネルギーで作られた電力を、電力会社が一定期間、固定価格で買い取るように国が定める制度で、住宅用太陽光発電の余剰電力買取制度は2009年11月にスタートしました。 「買取期間は10年間」と定められており、2009年11月に売電開始した方は2019年11月に、2010年1月に売電開始した方は2020年1月に買取期間が満了するなど、売電開始時期によって買取期間満了時期は異なります。

この買取期間満了を俗に『卒FIT(そつフィット)』と呼びますが、結論からいえば「満了後も売電は続けられる。 ただし売電単価は大きく下がってしまう」ため、せっかく発電した電力を無駄にしないためには対策が必要です。

なお、固定価格は毎年見直されるのがFITの特徴です。 最初期の売電単価は48円でしたが、技術の進歩とともに機器生産コストの減少・発電効率の向上が進み、需要も拡大したため、売電単価は徐々に下がっています。

※ 2015年度の10kW以上の売電単価は6月30日までが29円、7月1日以降は27円と年度内で単価が異なります。
売電開始
年度
10kW未満 10kW未満
ダブル発電
10kW以上 FIT満了年度
出力制御対応
機器設置義務

なし
出力制御対応
機器設置義務

あり
出力制御対応
機器設置義務

なし
出力制御対応
機器設置義務

あり
- 10kW未満 10kW以上
2009年度以前 48円 39円 24円 2019年度 2029年度
2010年度 48円 39円 24円 2020年度 2030年度
2011年度 42円 34円 24円 2021年度 2031年度
2012年度 42円 34円 40円 2022年度 2032年度
2013年度 38円 31円 36円 2023年度 2033年度
2014年度 37円 30円 32円 2024年度 2034年度
2015年度 33円 35円 27円 29円 29円 | 27円 2025年度 2035年度
2016年度 31円 33円 25円 27円 24円 2026年度 2036年度
2017年度 28円 30円 25円 27円 21円 2027年度 2037年度
2018年度 26円 28円 25円 27円 18円 2028年度 2038年度
2019年度 24円 26円 24円 26円 14円 2029年度 2039年度
2020年度 21円 13円 2030年度 2040年度

FIT満了後の各電力会社の買取価格

ご覧のとおり、各大手電力会社の買取価格は7円~12円/kWh※1となっています。 ただし、ここに示した大手電力会社の買取価格はあくまでも一例で、ほかにも余剰電力を預けると、その電力を自家消費したものとみなして相当分の電気料金を割り引くなど、さまざまなプランを打ち出しています。

また新電力※2など、ほかの電力事業者も買い取りを行っており、FITの適用期間が切れた太陽光発電の売電は、各電力事業者と太陽光発電ユーザーとの自由契約になっているので、FIT終了のタイミングで切り替え手続きをすれば、余剰電力の売り先を変更することもできます。

FIT満了後は、売るより使うが吉

もうお気づきの方もいらっしゃるでしょう。 FIT終了後は、余った電気を売るのではなく、とことん上手に使い切った方が、断然お得なんです。 これが「全量自家消費」の発想。 買電しないことで、かなりの節約になります。

新しいタイプの生活スタイルである電気の全量自家消費のポイントは、つくった電気を一旦ためておくこと。 お宅でその役割を果たすのが、家庭用蓄電池です。 FIT終了後、エコライフを進めていく上で、蓄電池はつくった電気を賢く使うために自宅にパワーをためておく、縁の下の力持ち的な存在。 そして、「安全・安心」「経済的」「便利」を、全部実現してしまうすぐれものでもあるんです。

FIT満了後は売電よりも買電のほうが高く、電気を売るのはもったいない。
蓄電池を導入すればつくった電気を使えるため、買電がなく経済的に。

卒FIT対策の王道!蓄電池のメリット

1.電気代が安くなる
  • 夜~朝

    蓄電池の電気を利用
  • 日中

    太陽光で発電した電気を使用
    余剰電力は蓄電池に充電
  • 夕〜夜

    蓄電池の電気を利用

太陽光発電と蓄電池の組み合わせは相性バツグン! 日中はこれまで通り太陽光発電の電気を使いますが、余剰電力は売電から充電にまわし、夜〜朝は蓄電池の電力で賄うのが自家消費の基本的な考え方です。 完全自家消費できれば、1日の電気代0円も夢ではありません。

もちろん天候の問題もあるため、一ヶ月単位で電気代が0円になることは難しいのですが、日中に十分な充電がされなかったとしても、安価な深夜電力による充電によって電気料金をグッと抑えることができます。

2.非常時の電源として使う

太陽光発電があれば、日中は発電した電力を使うことができますが、夜間は使用できません。 そのため、夜間に停電した際に電気を使うには、蓄電池が必須となります。 夜間だけでなく、雨天・曇天の場合にも太陽光発電の発電量は落ちるため、蓄電池を備えておけば安心です。

増える災害

2019年9月9日、千葉県内に甚大な被害をもたらした台風15号。 上陸直後には県内ほぼ全域の約90万戸が停電し、復旧が遅れた地域では停電が2週間続きました。

その一年前には北海道で大停電(ブラックアウト)も発生しています。 近年は全国的に台風や大雨も多発しており、いつ被災・停電してもおかしくない時代。 備えあれば憂いなしです。

停電戸数の推移

3.太陽光発電と蓄電池を1台で賄えるハイブリット型パワーコンディショナ

太陽光発電を設置して数年、蓄電池を設置したいけどパワーコンディショナ(パワコン)の買い替えも気になる…。 太陽光発電と蓄電池、一緒に導入したいけど設置スペースを取りそう…。 そんな方々に多くの支持を受けているのが、太陽光発電と蓄電池を両方1台にまとめて運転可能な『ハイブリットパワコン』です。 パワコンの寿命はおよそ10~15年とされており、早い方は卒FITと同じタイミングで交換時期が訪れますが、蓄電池の導入を検討されている場合は、ハイブリッドパワコンを採用することで、別途、太陽光発電の交換パワコンを購入する必要がなくなり「省スペースとコストカット」の両方を実現することができます。

さらに最新のハイブリッドパワコンは交換効率が向上しているため、太陽光パネルの設置容量が変わらなくても、発電力を高めることができます。 また機器保証も10~15年ついており、日本エコライフでは機器保証に連動した独自の施工保証もご用意しているので、卒FIT後の10~15年を安心してお使いいただけます。

なお、ハイブリッド型蓄電池には相性があり、接続が困難な太陽光発電モジュールもあります。 詳しくはお問合せください。

蓄電池を導入する前に知っておきたいこと

1.ライフスタイルや太陽光発電システムに合わせた蓄電池選び

蓄電池は機種によって、容量や1日に充電できる回数、一度に使用できる電力量が異なります。 そのため、適切な蓄電池を選ばないと「いざという時に残量がなくて使えない」「つくった電力の多くが無駄になってしまう」といった問題が発生します。

ご家庭によって「電力使用のピーク」や「太陽光発電システムの発電力」、「電気料金プラン」、「いざという時にどこまで補うか」といった事情は異なるため、理想のパフォーマンスを実現するにはプロの目利きとご家庭に合わせた適切な設定が必要です。

全負荷タイプか特定負荷タイプか

全負荷型

全負荷型の蓄電池は、停電時に、家中の全てのお部屋の電気を使用できます。 すべての電気機器(分電盤)に接続することで、家中の電気を蓄電池から賄うことができます。 200Vのエアコンなども対応できる機器もあり、停電時であっても普段と同じように生活をすることができます。 小さなお子様がいるご家庭や、停電時もエアコンや電子レンジなどを使用して、いつもと変わらない生活を送りたいご家庭にお勧めのタイプです。

特定負荷型

特定負荷型の蓄電池は、停電時に、事前に指定した特定の場所やお部屋(例:冷蔵庫、リビングなど)で電気を使用することができます。 特定の電気機器(ブレーカー)を指定することで、電気を供給するエリアを限定し、選択した回路のみで蓄電池からの電気を利用することができます。

停電時に使用できるのは限られたエリアになりますが、長期間の停電に備えたい方にオススメのタイプです。

ハイブリッドタイプか単機能タイプか

ハイブリッドタイプ

既に長年の間、太陽光発電を使用しているご家庭や、太陽光発電と蓄電池を同時に検討されている方へのオススメは「ハイブリッド型」です。

停電時には太陽光発電で発電した電気をしっかり蓄電することで、長期間の停電にも対応が出来ます。

また平常時でも太陽光発電で発電した電気のうち、使い切れなかった電力を効率よく使うため蓄電池に充電することができます。

単機能タイプ

災害時などでスポット電源として活用したい、または太陽光発電を設置してから後付で設置を検討する方へのオススメは「単機能型」です。

大容量&高出力の機種が多く停電時に活躍します。機種によってはエコキュートやエアコンなど200V電源を必要とする機器も使うことが出来ます。

すでに太陽光発電を設置している方でも、そのメーカーに関わらず蓄電池の機種を選ぶことが可能です。

2.蓄電池は徐々に劣化する

スマートフォンを何年も使い続けると電池が1日持たないように、蓄電池も徐々に劣化します。 といっても、数年で半分以下の容量になるようなことはありません。

蓄電池の容量劣化を防ぐ技術は進化しており、例えばシャープ製の蓄電池は約12,000回の充放電を繰り返しても初期の約70%の容量を維持するなど、長寿命な製品も登場しています。

3.設置環境・設置スペースの確認が必要になる

家庭用蓄電池(定置型)のサイズの目安は、エアコンの室外機1〜2台分です。 また、設置場所は直射日光が当たらず、高温や低温になりすぎず、結露しない場所であることが望まれます。 海岸から50m以内、海水のしぶきが頻繁にかかる、もしくは強風時に海水が直接かかるなどの重塩害地域では設置できません。

長く良い状態をキープしていくためにも設置場所の事前調査をしっかり行ってもらうようにしましょう。 パワコン一体型の機種の中にも省スペースな製品もあり、屋内設置タイプなどもありますのでお気軽にご相談ください。

走る蓄電池!EV+V2Hでスマートライフ

「V2H」という言葉をご存じですか?「クルマ(Vehicle)から家(Home)へ」を意味するこの言葉は、EVに蓄えられた電力を、家庭用に有効活用する考え方のこと。 エコカーの新しい可能性として注目が高まっているV2Hのポイントを紹介します。

V2Hのメリット

1.EVの充電時間の短縮

V2Hのメリットのひとつめは、家庭用の200Vコンセントに比べて充電時間が短いこと。 V2H機器を使えば、充電時間は200Vコンセントの半分です。 「クルマに乗ろうと思ったときに充電できてなかったらどうしよう……」という心配を減らせます。

2.電気料金の節約に貢献

日中にクルマに乗る方の場合は、電気料金が安くなる深夜料金で充電することができます。 もし日中外出しない場合は、夜間にEVに蓄えた電力を家庭用電源として使用することで、ピークシフトにも貢献。 大幅な電気代の節約が期待できます。

3.停電時にバックアップ用電源として機能する

夜間に停電した際、電力会社の給電や太陽光発電の電力が利用できなくても、EVに蓄えた電力を家庭で使えるので安心です。

4.一般的な蓄電池と比べて電気自動車の電池容量が大きい

一般的な家庭用蓄電池は4~12kWhの容量であるのに対し、電気自動車は10~40kWhと大容量。 より長い時間、電化製品を使用することができます。

5.自治体によっては補助金を受け取れる

経済産業省のエコカー補助金は2010年9月8日に終了となりましたが、自治体によっては補助金が受け取れる場合があります。 中には車両本体だけでなくV2H機器に補助金を支給するところもあるため、お住まいの自治体に確認してみましょう。 またはお気軽に日本エコライフホールディングスまでお問合せください。

V2Hを導入する前に知っておきたいこと

1.電力の使い道で選ぶ、2タイプのV2H機器

家庭からクルマへの充電や、クルマから家庭への給電を行うV2H機器ですが、太陽光発電システムの設置の有無や、発電した電力の使い道によって選べるタイプが異なります。

太陽光発電を「売電にのみ利用」している、あるいは「未設置」の場合に適していますが、デメリットが2点あります。 まず、EVから給電中は電力会社の電力を利用することができません。 また、家庭の電気の使用量がEVからの給電量を上回ると給電は停止し、電力会社の電力に切り替わりますが、その際に瞬時停電が発生します。

太陽光発電を設置済みで、発電した電力を自家消費している家庭におすすめのタイプです。 太陽光発電の電力、EVから給電した電力、電力会社からの電力を同時に使用することができ、瞬時停電が発生することもなく安心です。

2.設置スペースが必要になる

自宅の駐車場に設置しても自動車を停めるスペースがしっかり確保できるかどうか、または駐車スペースと自動車のサイズを測り、導入した際に充電ケーブルが自動車の給電口に届くか、ヒト・モノの動線に邪魔にならないかなど、調査時にシミュレーションを行い本体の設置位置を決定します。

メーカーによっては充電ケーブルの延長が有料オプションの場合がありますのでご注意ください。

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